2022年03月20日
長野県諏訪市出身の画家 原田泰治さんの作品の高精細複製画(ピエゾグラフ)14点が、新潟県中越大震災後「被災者のために」という原田さんの気持ちとともに、諏訪市から新潟県に寄贈されました。
作品は新潟県内はもちろん、東日本大震災の被災地でも展示し、被災者の心を癒してきました。
原田さんは2022年3月2日に逝去されました。
原田さんを偲んで、追悼展示として寄贈された作品の中から佐渡の作品を1点、企画展示室前ロビーに展示しています。
とても優しい絵です。ぜひご覧ください。
2022年02月05日
新潟県の民俗と民具研究の先駆である山口賢俊氏は、昭和30年代の越後平野湿地地帯における米づくりと変化に注目し、その実態を忠実に記録し調査研究をしました。
今回は、特に当時の湿田の稲刈りからハザバまでの農作業を、山口賢俊氏による調査記録と撮影写真を通じて紹介しています。
湿田の稲刈り、稲束をまとめて浮かす、稲を畦に寄せる、舟で運ぶ、人力で担いで運ぶ、といったようにどれも稲運びが工夫されていて当時の湿田の稲刈りの在り方が具体的にわかります。
調査中の山口賢俊(大沼 淳撮影) 『すてきな布アンギン研究100年 展示解説図録』(新潟県立歴史博物館2017年)
山口賢俊 東京生まれ/明治36年(1903)~平成4年(1992)
昭和2年(1927)に東京帝国大学工学部を卒業。
昭和27年(1952)から新潟大学農学部で、総合農学として農作業における技術と民具の研究を行う。
新潟県内の民俗学研究に従事し、県民俗学会会長として、県内の学術研究に貢献。
『新潟県の民具』『新潟県の運搬具』『新潟県の民家』など多くの著作があります。
湛水田(水はけの悪い田)の稲刈り、束ねて投げて寄せます。
〔昭和30年(1955)9月撮影/新潟市東区河渡〕
新潟市北区郷土博物館所蔵
刈った稲を所々にまとめておく湛水田(水はけの悪い田)
〔昭和32年(1957)10月撮影/新潟市東区河渡〕
新潟市北区郷土博物館所蔵
稲をキッツォブネに積んで、牛にひかせます。
〔昭和33年(1958)9月撮影/新潟市東区河渡〕
新潟市北区郷土博物館所蔵
フナミチを通ってハザバに運びます。田植えの時に、ある場所だけ早稲を植えておき、それを刈ると自然にフナミチができるようにし、そのフナミチは他人の田も全部つながっているにようになっていました。
〔昭和30年(1955)9月/新潟市東区河渡〕
新潟市北区郷土博物館所蔵
牛を引かせてハザバまで稲を運びます。
〔昭和33年(1958)9月/新潟市東区新川〕
新潟市北区郷土博物館所蔵
参考文献
山口賢俊著 『新潟県の運搬具』 1997年 野島出版
山口賢俊著 『日本の民俗 新潟』 1982年 第一法規出版
2022年01月07日
新潟県立歴史博物館では、関原サイノカミ有志の会の皆さまと共に、今季も冬の民俗行事「サイノカミ」を下記のとおり開催する予定です。
雪原の上に藁(わら)やカヤなどで、大きなサイノカミを作り、それを燃やして豊作や無病息災を祈る越後の冬の民俗行事です。門松や注連縄なども一緒に燃やすことができます。
今回は感染症対策をとった上で、一部内容を変更しての実施となります。ただし、今後の新型コロナウイルス感染拡大の状況や、天候によっては中止となる場合がございますのでご了承ください。
◆日 時 令和4年1月16日(日)
15:00点火予定
◆場 所 新潟県立歴史博物館 北側広場
◆料 金 無料
◆申 込 不要
※注意事項【来場のお客様へのお願い】
〇来場の際は、自宅での事前の検温と、マスクの着用をお願いします。なお、発熱がある場合や体調がすぐれない場合には、参加を控えてくださるようお願いします。
〇近くのお客様同士、適切な距離を保っていただきながらお楽しみくださいますようお願いします。
〇太鼓の演奏、甘酒および餅の無料配付、スルメの販売は行いません。
〇当日は、当館駐車場のほかに、動物愛護センター、馬高縄文館、なじらーての駐車スペースをご利用ください。博物館周辺道路は駐車禁止です。お乗り合わせでおいでいただくなど、路上駐車がないようご協力をお願いします。
2021年11月23日
夏休みなどに歴史に関する研究をした小・中学生のみなさんの研究の成果を
展示する「キッズ歴史研究作品展」を開催します。
◆展示期間 11月23日(火・祝)~12月26日(日)
「第18回マイ・コレクション・ワールド」・「Kid’s考古学新聞コンクール全国巡回展」と同時開催となります。
◆会 場 新潟県立歴史博物館 企画展示室
◆対 象 小学生・中学生の歴史に関する自由研究
(夏休みなどの課題として学校に提出したもの またはそれをもとに再制作したもの)
2021年10月29日
新潟県立歴史博物館友の会では、映画「LIGHT UP NIPPON–日本を照らした奇跡の花火–」の上映会を開催します。
2011年の東日本大震災発生の5ヶ月後、被災した各地に花火が上がり、会場は笑顔に包まれ、花火が人々を元気づけることを証明しました。
2020年以降、新型コロナウイルス感染症の拡大回避のため、全国各地の多くの花火大会が中止のやむなきに至っています。今、花火のチカラを再確認し、再び花火を見上げるその日を期待する意味で上映します。
期 日:12月19日(日)
時 間:
1回目 10:00~11:40
2回目 13:00~14:40
3回目 15:00~16:40
※受付は上映開始の30分前より開始
場 所:当館講堂
定 員:各回75名
料 金:新潟県立歴史博物館 友の会会員は無料、会員外は1人1回につき500円(入場料収入は復興支援事業資金に充てます)
申込み:不要、当日受付
2021年09月25日
新潟市歴史博物館(みなとぴあ)で開催中の「新潟のくらしと年中行事」(観覧無料、11月14日まで)と
当館で開催中の新潟県立歴史博物館「四季のくらし、小さなまつり―新潟県の年中行事―」(11月7日まで)の
両方をご観覧の方にオリジナル缶バッジをプレゼント!
①最初に行った博物館の受付で台紙をもらい、スタンプを押してもらう。
(当館の企画展示室出口にある台紙には、すでに当館のスタンプが押してあります。)
②もう一方の博物館での観覧後、受付でスタンプを押してもらう。
2つの博物館のスタンプがそろったら受付に提示する。
台紙1枚につき、両館の缶バッジを1個ずつ(2個セット)をプレゼント!
※絵柄はお選びいただけません。
スタンプの押印は、みなとぴあでは11月14日(日)まで、当館では11月7日(日)までです。
缶バッジへの交換は両館とも11月14日(日)までです。
新潟市歴史博物館(みなとぴあ) 「新潟のくらしと年中行事」の詳細はこちら
新潟県立歴史博物館(当館) 「四季のくらし、小さなまつり―新潟県の年中行事―」の詳細はこちら
2021年09月19日
秋季テーマ展示「四季のくらし、小さなまつり―新潟県の年中行事―」開催に合わせ、県内の図書館様から関連書籍コーナーの設置にご協力をいただけることとなりました。
この機会に皆様のお住まいの地域の図書館に足を運んでいただけると幸いです。
※展示開始順になっています
施 設 名 | 設置期間 | 住 所
電話番号 |
主な設置図書 |
長岡市立中央図書館 | R3.9.18(土)
~R3.11.7(日) |
長岡市学校町1-2-2
0258-32-0658 |
●『長岡城之面影―長岡城下年中行事―』(長岡市史双書No44)長岡市立中央図書館文書資料室
●『福を招くお守り菓子』(溝口政子、中山圭子/著)講談社 ●『聞き書 新潟県の食事』(「日本の食生活全集 新潟」編集委員会/編)農山漁村文化協会 |
新潟県立図書館 | R3.10.5(火)
~R3.10.31(日) |
新潟市中央区女池南3-1-2
025-284-6001 |
●『佐渡の民俗』(池田哲夫/著)高志書院
●『魚沼の暮らしと農作業』(大嶋月庵/著) ●『働く祭る』(木村重利/著)ふるさと雑記刊行会 |
※設置期間や設置図書については変更となる場合があります。詳細は各図書館に直接お問い合わせください。
秋季テーマ展示「四季のくらし、小さなまつり―新潟県の年中行事―」の詳細はこちら
新潟市歴史博物館(みなとぴあ)でも11月14日(日)まで新潟県の年中行事に関する展覧会が行われています。あわせてご観覧ください。
新潟市歴史博物館(みなとぴあ)「新潟のくらしと年中行事」展の詳細はこちら
「新潟市歴史博物館(みなとぴあ)と新潟県立歴史博物館で年中行事展をみてオリジナル缶バッジをもらおう!」キャンペーンの詳細はこちら