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渡部浩二「佐渡金銀山絵巻の分類・変遷と絵師」『佐渡金銀山絵巻-絵巻が語る鉱山史』同成社、2013

2013年03月22日

国内で所蔵される約100点の佐渡金銀山絵巻を比較・分類調査し、1730年代から幕末期までの100年以上にわたって制作され、その時々の経営・技術の変化が反映されていることを検証した。また、佐渡金銀山絵巻は元来、佐渡奉行所の絵図師(山尾氏)が佐渡奉行ら交代の度ごとに制作したが、現存する100点以上の絵巻の大半は、全国各地においてさまざまな理由で転写されたものであり、このような多数の写本の存在は、国内最大の金銀山だった佐渡金銀山そのものの重要性や、人々の関心の高さを反映することを指摘した。