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新着情報

「徳川の栄華」展の展示構成・見どころを紹介

2018年09月16日


新潟県立歴史博物館平成30年度秋季企画展
長岡開府400年・NST開局50周年記念
 「徳川の栄華―徳川家、日光東照宮、牧野家ゆかりの名品―」
 

会期   2018年9月15日(土)~11月4日(日)
会期中に一部展示替えを行いますのでご注意ください。
詳しくは下のPDFファイルをご覧下さい。
  1期: 9月15日(土)~10月 8日(月・祝)
  2期:10月10日(水)~10月21日(日)
  3期:10月23日(火)~11月 4日(日)

「徳川の栄華」展 展示資料一覧(最新版10/3)はこちら(PDF)

秋季企画展「徳川の栄華―徳川家、日光東照宮、牧野家ゆかりの名品―」の展覧会の詳細はこちら
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              ★★新出資料初公開のお知らせ★★
       徳川宗家で2017年に発見された銀印「経文緯武(けいぶんいぶ)」が特別公開!
          (展示期間:9月15日~9月30日)※銀印の公開は終了しました



◆展示の構成
プロローグ 「天下泰平」の到来と越後
第一章   德川将軍家と長岡藩牧野家
第二章   将軍家の威光と東照宮
第三章   姫君の華麗なる日々
第四章   牧野家墓所の副葬品から
エピローグ 江戸文化の記憶



主な展示資料紹介
【プロローグ 「天下泰平」の到来と越後】
●徳川家康任征夷大将軍宣旨(栃木県・日光東照宮) ※展示期間:9月15日~10月8日
慶長八年(一六〇三)二月一二日、徳川家康は後陽成天皇から征夷大将軍に任じられました。
この古文書は宣旨といい、天皇の命を伝達するためなどに用いられました。

●宣旨箱(中箱)(栃木県・日光東照宮) ※展示期間:9月15日~10月8日
徳川家康任征夷大将軍宣旨を含め、徳川家康に宛てて出された位記や宣旨など計一〇二通を収めた箱
です。箱全体は三重になっていて、本作はそのうちの中箱です。



【第一章 德川将軍家と長岡藩牧野家】
●鳳凰図(徳川家光筆)(德川記念財団) ※展示期間:10月10日~11月4日
三代将軍徳川家光が墨で描いたと伝えられる鳳凰図です。徳川家では将軍やその嫡男、また姫君などは狩野派絵師に絵画を学んでいました。

●馬図屏風(徳川綱吉筆)(長岡市・牧野忠昌氏)
 ※展示期間:9月15日~11月4日(10月8日に左右隻を入れ替えます)
五代将軍徳川綱吉が描いた馬の図で、長岡藩主牧野家が拝領したものです。綱吉と長岡藩三代藩主
牧野忠辰との関係がうかがわれます。

















●牧野忠辰奉納絵馬(彌彦神社) ※展示期間:9月15日~11月4日
長岡藩三代藩主牧野忠辰が彌彦神社に奉納した絵馬のうちの一面で、元禄7年12月の年紀が記されて
います。この年忠辰は同社に新たな社を創建するなどしています。

●銀細工「兜に梅の花一枝」(德川記念財団) ※展示期間:9月15日~11月4日
将軍家に伝来した銀細工のうちのひとつです。兜に梅の花をあしらっています。寿永3年(1184)に
梶原源太景季が梅の花一枝を箙(えびら・矢を入れる道具)にさして武功をあげた、という故事にちなんだものです。

●牧野備前守加判之列仰付其外の節御意之振(東京都・個人) ※展示期間:9月15日~11月4日
徳川将軍家に伝わった古文書で、文久3年(1863)、老中になった牧野忠恭に対して将軍家茂がかけた
ことばなどが書き付けられています。

●葵紋付き弁当箱(長岡市・関真氏) ※展示期間:9月15日~11月4日
葵の紋が配された弁当箱で、徳川家ゆかりの品と伝えられます。本展が初公開となります。

《特別公開》銀印「経文緯武」(德川記念財団) ※展示期間:9月15日~9月30日
銀印「経文緯武(けいぶんいぶ)」は、2017年に徳川宗家の蔵を調査する過程で発見されました。黒漆葵紋付蒔絵方形箱に入っていた銀印の印面の大きさは縦9.2cm・横9.2cmで、印面から鈕までの高さは7.8cm、重さ2.7kgです。14代将軍徳川家茂と15代将軍徳川慶喜が使用し、主に外交文書に押印されています。銀印が捺された外交文書には安政6年の日米修好通商条約批准書などがあり、日本外交史上で大変貴重な資料です。本展が初公開となる資料です。   詳細は德川記念財団ホームページ




【第二章 将軍家の威光と東照宮】
●東照大権現霊夢像(德川記念財団) ※展示期間:10月10日~11月4日
三代将軍徳川家光は、夢に見た祖父家康のすがたを御用絵師の狩野探幽に多数描かせました。この図はそのうちの一つで、寛永18年(1641)に描かれたものです。

●重要文化財 東照社縁起絵巻(仮名本)(栃木県・日光東照宮)
※展示期間:9月15日~11月4日(時期によって展示場面を変更します)
三代将軍家光によって制作された絵巻で、初代将軍徳川家康の一生とその供養・神格化、日光東照社
創建の由来などを五巻二四段に構成したものです。絵は狩野探幽が描いています。

●国宝 蒔絵扉 牡丹蒔絵(栃木県・日光東照宮) ※展示期間:9月15日~11月4日
寛永13年(1636)、徳川家光が行った東照宮本社本殿の造替の当初に本殿妻戸として用いられていた扉のうちの一枚です。なお、もう一枚には蒔絵で梅があらわされています。

●重要文化財 太刀 銘一(栃木県・日光東照宮) ※展示期間:9月15日~11月4日(刀身のみ、
拵は9月15日~10月8日)東照宮春秋の祭礼に第一老の社家がこれを背負って供奉したとされる太刀
です。鎌倉時代中期、備前福岡一文字派による作と考えられています。



【第三章 姫君の華麗なる日々】
●小袖(萌黄繻子地雪持笹御所車文様葵紋付)(德川記念財団) ※展示期間:9月15日~10月8日
一三代将軍徳川家定の継室天璋院(篤姫)の所用と伝えられる小袖です。雪が積もった竹林とその中にたたずむ御所車が刺繍であらわれています。

●掛袱紗(萌黄地葵牡丹唐草文様)(德川記念財団) ※展示期間:10月10日~10月21日
 ※資料名称は仮です。
天璋院(篤姫)の所用と考えられます。徳川家の葵紋と嫁ぐ前に天璋院が養子となっていた近衛家の家紋である牡丹紋があらわされています。本展が初公開となる作品です。

●村梨子地葉菊紋蒔絵旅櫛箱 和宮婚礼調度(德川記念財団) ※展示期間:9月15日~10月8日
旅先で身だしなみを整えるのに必要な最小限の携帯用化粧道具と、それを収納する三段重ねの箱です。和宮(静寛院宮)降嫁のために朝廷側で用意された調度品です。



【第四章 牧野家墓所の副葬品から】【エピローグ 江戸文化の記憶】
●日光東照宮写真絵巻(德川記念財団)
 ※展示期間:9月15日~11月4日(時期によって内容を変更します)
近代以後の日光東照宮およびその周辺の写真等30枚を貼り継いだ巻子です。およそ20世紀前半頃と考えられます。おもに日光東照宮の杉並木・建築などがうつっています。こちらの画像は陽明門です。