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「山口賢俊撮影写真に見る湿田での稲刈りと稲運び」展示中

2021年10月09日

新潟県の民俗と民具研究の先駆である山口賢俊氏は、昭和30年代の越後平野湿地地帯における米づくりと変化に注目し、その実態を忠実に記録し調査研究をしました。

 

今回は、特に当時の湿田の稲刈りからハザバまでの農作業を、山口賢俊氏による調査記録と撮影写真を通じて紹介しています。

 

湿田の稲刈り、稲束をまとめて浮かす、稲を畦に寄せる、舟で運ぶ、人力で担いで運ぶ、といったようにどれも稲運びが工夫されていて当時の湿田の稲刈りの在り方が具体的にわかります。

 

 

 

調査中の山口賢俊(大沼 淳撮影)     『すてきな布アンギン研究100年 展示解説図録』(新潟県立歴史博物館2017年)

山口賢俊  東京生まれ/明治36年(1903)~平成4年(1992)

 

昭和2年(1927)に東京帝国大学工学部を卒業。

昭和27年(1952)から新潟大学農学部で、総合農学として農作業における技術と民具の研究を行う。

新潟県内の民俗学研究に従事し、県民俗学会会長として、県内の学術研究に貢献。

 

『新潟県の民具』『新潟県の運搬具』『新潟県の民家』など多くの著作があります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

湛水田(水はけの悪い田)の稲刈り、束ねて投げて寄せます。

〔昭和30年(1955)9月撮影/新潟市東区河渡〕

新潟市北区郷土博物館所蔵

 

 

 

 

 

 

刈った稲を所々にまとめておく湛水田(水はけの悪い田)

〔昭和32年(1957)10月撮影/新潟市東区河渡〕

新潟市北区郷土博物館所蔵

 

 

 

 

 

 

稲をキッツォブネに積んで、牛にひかせます。

〔昭和33年(1958)9月撮影/新潟市東区河渡〕

新潟市北区郷土博物館所蔵

 

 

 

 

 

 

フナミチを通ってハザバに運びます。田植えの時に、ある場所だけ早稲を植えておき、それを刈ると自然にフナミチができるようにし、そのフナミチは他人の田も全部つながっているにようになっていました。

〔昭和30年(1955)9月/新潟市東区河渡〕

新潟市北区郷土博物館所蔵

 

 

 

 

牛を引かせてハザバまで稲を運びます。

〔昭和33年(1958)9月/新潟市東区新川〕

新潟市北区郷土博物館所蔵

 

 

 

 

 

 

 

参考文献

山口賢俊著 『新潟県の運搬具』 1997年 野島出版

山口賢俊著 『日本の民俗 新潟』 1982年 第一法規出版