2004年06月25日
開催期間 : 2004年7月3日(土)~8月29日(日)
(終了しました)
風呂敷は日本独自の文化のようにいわれますが、けっしてそうではありません。ものを包む布は世界中にあります。中近東では風呂屋の棚に、着てきた衣類を布で包んで並べる習慣があって、これこそ、日本の風呂敷の語源となる風呂で用いた布と同じ使い方といえます。物を包んで頭にのせたり腕にぶらさげたりして、いろいろの民族が、目にもあざやかな美しい布を使っていますが、これも広い意味での風呂敷といえましょう。
贈りものを風呂敷に包むと、ちょっとあらたまった気持ちになります。紙袋などにはない風呂敷の機能です。日本では風呂敷で嫁入り道具を包んで祝いの気持ちを表しました。諸民族の間には祈りの心をこめて遺体を包むような、布の特別な使い方もあります。日本をはじめ、世界25ヶ国の諸民族の日常的な風呂敷の使い方と、特別な使い方を復元しながら、約400点の風呂敷を展示します。
こうした展示を通して、紙袋を大量消費するような現代文化への反省も含め、風呂敷の便利さと美しさを再発見する機会としたいと考えています。
さらに、ファッションデザイナーのヨーガンレール氏が創作した風呂敷を、これからの新しい風呂敷の提案として発表します。
本展覧会では子どもから大人まで楽しめる体験学習コーナーを設けます。風呂敷でスイカやビール瓶を包んだり、ちょっとしたバッグにもなるような風呂敷の包み方を実習します。
観覧料
分類 | 料金 | 団体料金(団体は20名以上) |
---|---|---|
一般 | 600円 | 480円 |
高校・大学 | 400円 | 320円 |
小学・中学 | 200円 | 160円 |
( )内団体料金、団体は20名様以上
(小中学生は土日及び祝日の観覧料は無料)
講演会
2004年7月3日(土)13:30~15:30
「世界の風呂敷」
講師:熊倉功夫氏(財団法人林原美術館館長)
2004年8月1日(日)13:30~15:30
「日本の風呂敷」
講師:竹村昭彦氏(宮井株式会社顧問)
会場:新潟県立歴史博物館 講堂
聴講無料