2013年03月22日
国内で所蔵される約100点の佐渡金銀山絵巻を比較・分類調査し、1730年代から幕末期までの100年以上にわたって制作され、その時々の経営・技術の変化が反映されていることを検証した。また、佐渡金銀山絵巻は元来、佐渡奉行所の絵図師(山尾氏)が佐渡奉行ら交代の度ごとに制作したが、現存する100点以上の絵巻の大半は、全国各地においてさまざまな理由で転写されたものであり、このような多数の写本の存在は、国内最大の金銀山だった佐渡金銀山そのものの重要性や、人々の関心の高さを反映することを指摘した。
2013年03月22日
所属 学芸課
職名 専門研究員
学位 文学修士
略歴 東北大学大学院文学研究科(歴史科学専攻)
専門分野 日本近現代史
所属学会 新潟史学会・東北史学会・文化財保存修復学会
主要研究課題
日本近代におけるメディアと名所についての研究
被災文化財の活用と文化財救済ネットワークに関する研究
博物館における資料保存環境に関する研究
著書・論文等
・「メディアとしての絵葉書」『新潟県立歴史博物館研究紀要』第3号 2001
・「絵葉書の中の理想郷・満州」『アジア遊学』111 2008
・「新潟県立歴史博物館におけるIPM(総合的有害生物管理)について~文化財害虫モニタリング調査を中心に~」『新潟県立歴史博物館研究紀要』第
9号 2008
・『長岡市政100年のあゆみ』(編集委員・共著)2007
・「新潟県立歴史博物館の取り組み-山古志からの民具・文書資料の救済を中心に-」『災害と資料』第1号 2007
・「新潟県立歴史博物館の取り組み」『新潟県中越地震 文化財を救え』 2005
・「新潟・福島豪雨における雲洞庵の水損資料の保全活動」『ヒストリア』229 2011
担当企画展
・平成13年度「絵葉書が語る近代」展
・平成14年度「移民物語」展
・平成19年度「佐渡金銀山絵巻-収蔵品を楽しむ-」展
・平成20年度「山古志 ふたたび」展
・平成21年度「新潟のスポーツ」展
・平成22年度「旅つれづれ」展
・平成23年度「博物館の怪談」展
・平成24年度「奇跡の新幹線」展
・平成27年度「北前船」展
・平成29年度「猫と人の200(にゃ~)年」展
2013年03月22日
氏名 大楽 和正
所属 学芸課
職名 主任研究員
学位 修士(民俗学)
略歴
平成10年3月 秋田県立角館高等学校卒業
平成15年3月 國學院大學文学部日本文学科伝承文学専攻卒業
平成17年3月 國學院大學大学院文学研究科日本文学専攻博士課程前期修了
平成17年4月 杉並区立郷土博物館嘱託員
平成20年5月 新潟県立歴史博物館研究員
専門分野 日本民俗学
所属学会 日本民俗学会、日本民具学会など
主要研究課題
藁人形祭祀を中心とした民俗信仰の表象に関する研究、GPS・GISを活用した自然資源の伝統的管理システムと資源利用に関する基礎的研究
著書・論文等
「杉並の年中行事調査ノート」(『杉並区立郷土博物館研究紀要』15号.杉並区立郷土博物館.2007年)
「角館町の仁王様」(『秋田民俗』31号.秋田県民俗学会.2005年)
「仙北地方の仁王・鍾馗信仰」(『民具マンスリー』38巻-3号.神奈川大学日本常民文化研究所.2005年)
「年齢階梯制の研究-奈良県野迫川村北股の場合」(『伝承文化研究』3号.國學院大學伝承文化学会.2004年)
担当企画展
「石仏の力」(2013年)
「かぶりものと女のモノ語り」(2012年)
「山古志ふたたび」(2008年)
2013年03月21日
岩手県東和町石鳩岡遺跡から出土した人面付きの土器です。
人面を表現した縄文土器は全国的にも珍しく、中でもこの資料は破損部分も少ない優品です。
全体
人面部分をこれほど立体的に表現した土器は珍しい。
正面
口を開いています。
裏面
口を閉じています。
[参考文献]
江坂輝弥『土偶』(校倉書房、1960)
2013年03月21日
五泉市薬師堂遺跡で表面採集された資料です。
1960年代半ばから新潟南高校地歴部などによって長年にわたって採集されたものです。
新潟南高校地歴部員であった藤塚明氏のもとに一括保管されていたものですが、資料の有効活用をはかるため当館に寄贈されました。
寄贈された資料は石器類360点(旧石器時代232点、縄文時代ほか128点)、その他土器片などです。
[参考文献]
・藤塚明「新潟県五泉市薬師堂遺跡の踏査」(『クロッカス』第6号、1982年)
・新潟県「薬師堂遺跡」(『新潟県史』資料編1、1983年)
・菅沼亘「五泉市薬師堂遺跡旧石器時代資料の再検討」(『新潟考古』第3号、1992年)