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新潟県の猫伝説

2017年03月15日

①踊りに来た猫又
村の鎮守のお祭りは近郷の若者が集まって飲んだり踊ったりで夜通し騒ぎ、大変なにぎわいだったそうです。ある年のお祭りの晩、見知らぬ若い男が3人やってきました。3人は見たこともないような美男で、歌も踊りも上手だったそうです。ただ、どんなにすすめてもお酒は一口も飲まず、どこから来たのかと尋ねても笑って答えなかったそうです。次の年のお祭りにもその3人はやってきて、黙って踊りの輪の中に入って踊るだけでした。村の人は不思議なものを見るように眺めていました。祭りのあと、村の若者が3人の後をつけてみると、3匹の恐ろしい猫又だったそうです。


②雲洞庵の北高和尚と火車落としの袈裟
昔、塩沢の雲洞庵に北高和尚という高僧がいました。あるとき、近所で葬式があったとき、棺をかついで火葬場へ向かった途中、猛烈な強風が起こり、急に空が暗くなり、どこからか火の玉が飛んできました。この火の玉には二つの尾を持つ大猫が乗っていて、牙をむいて襲いかかってきました。葬列の人々は驚いて逃げ出しましたが、北高和尚は呪文をとなえて如意棒をふるって飛びかかる大猫を退治したそうです。


③猫の恩返し
佐渡にお金持ちの家がありました。この家にはアサという猫が飼われていて、みなにかわいがられていました。繁盛していたこの家も商売に失敗し、たくさんの借金をしてしまい、こっそり夜逃げをしようとしていました。ある夜、家の人がアサに連れて行けないことを告げると、アサはどこかへ姿を消してしまいました。
数日後のある日、朝方、その家に見知らぬ娘が訪ねてきて給金はいらないので働かせてほしいと言いました。家の人が家の内情を話すと、娘は蕎麦屋を始めたらどうでしょうと勧めました。そこで、蕎麦屋をはじめたところ、この娘はおいしい蕎麦を打つだけでなく、美人で今までにない歌や踊りを披露し、大評判になりました。この娘の名前はケサと言い、歌や踊りは「おけさ節」と言われるようになりました。
数年後、主人はアサの夢を見ました。その日からケサは病になり7日後に死んでしまいました。死体を始末しようとしたところ、ケサの死体は猫の死体になっており、下には一通の手紙がおいてありました。わたしはアサで恩返しに人間に化けました。おゆるしください、と書いてあったそうです。


※伝説・民話は地域や語り手によって内容がことなる場合があります。