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常設展示

新潟県のあゆみ

近世の新潟

さまざまな意味で現在の新潟県のいしずえが築かれたのは、江戸時代でした。今から約400年前からの、庶民が活躍の中心となった時代の様子を紹介します。

正保国絵図からみる越後

(下左図)江戸時代は、大きな戦乱がない平和のなかで、庶民が中心となって活躍した時代です。そのような、江戸時代前期の越後の様子が、正保越後国絵図からうかがえます。 郡境には黒筋の境界線が引かれ、村々は一つ一つが小判型で示されて、郡ごとに色分けされています。街道や海上交通、山河などの自然景観も詳細です。特に多くの潟が広がり、大小の河川が縦横に流れる様子からは、現在とは違う越後の姿を知ることができます。やがてこの国土を舞台に新田開発が行われ、産業が発達し、独自の文化が生み出されます。江戸時代を通じて、新潟県においてもさまざまな意味で、現在の基礎ができあがりました。


正保国絵図佐渡国絵図


佐渡国絵図(複製)

(上右図)1681(天和元)年に描かれた佐渡国絵図には、雑太・羽茂・加茂の三郡の村が郡ごとに色分けされていて、それらの村々を結ぶ主要な街道が赤い線で引かれています。相川・夷などの大きな町は、家並みの絵で描かれています。そのほかにも、山河や湊、神社・仏閣の様子も詳しく記されていて、江戸時代前期の佐渡の姿を知ることができます。